お役立ちコラム COLUMN
キャンピングカーの走行中にやっていいこととは?走行中の注意点
車でありながらベッドやテレビ、冷蔵庫など家と同じような設備が整っているキャンピングカー。
設備が整っていて、乗用車とは異なる魅力にあふれています。
しかし、気になるのが走行中の設備使用についてではないでしょうか。
今回は、キャンピングカーの走行中して良いことやできないこと、走行中の注意点について紹介します。
キャンピングカーの走行中にベッドに寝ても良い?
キャンピングカーの醍醐味の一つは、就寝スペースがあるということです。
長距離移動をする際には、お子様をベッドで寝かせられるという点でキャンピングカーを利用する方も少なくありません。
しかし、キャンピングカーであっても、走行中にベッドを使用するのは違反となります。
これは、シートを倒してベッドにするタイプでも、もともとベッドが備え付けられているタイプでも同じです。
たとえば、長距離バスは車両の下部に仮眠室がありますが、たとえ2人の運転手が乗車して交代で使うとしても、走行中の使用は禁止です。
走行中にベッドを使って良いのは医療用車両だけなので、キャンピングカーで走行中はベッドの使用はNGです。
キャンピングカーの後部座席もシートベルト着用義務がある
2008年の法改正により、一般車両の後部座席のシートベルト着用義務が定められました。
そのため、乗用車と仕様が異なるキャンピングカーであっても、後部座席の乗員はシートベルトをしなくてはいけないのです。
「シートベルトをしていればベッドを使っても良いのでは?」と思うかもしれませんが、横になった状態ではシートベルトが正常に機能しないため違反となるので注意してください。
キャンピングカーの走行中にトイレを使って良い?
「キャンピングカーはトイレがあるから長距離移動でも安心」という方もいるでしょう。
しかし、シートベルト着用義務があるので、走行中はトイレの使用は禁止です。
また、トイレのタイプによって後始末の方法が異なるので、キャンプ場につくまでは使わない方が良いタイプもあります。
キャンピングカーのトイレは、大きく分けるとカセット式とマリン式の2種類になります。
カセット式は、専用タンクに汚物を一時的に溜めて、自宅もしくはキャンプ場のダンプステーションに廃棄します。
マリン式は、固定タンクに専用ホースを繋ぎ、自宅やキャンプ場の下水道に流さなければならないので、走行中には絶対に使用できません。
キャンピングカーの走行中に料理をしても良い?
キャンピングカーには調理スペースがあるタイプもあり、車内で調理ができます。
走行中であっても、シートベルトを付けたままであればキッチンを使っても問題ありません。
キッチンのタイプによっては、シートに座ったまま利用できるものがあるので、食材の準備やレンジで温めたりする程度なら可能でしょう。
ただし、当たり前ですが火を使うのは厳禁です。
移動中は揺れや急停止もあるので、危険のないように注意して使用しましょう。
キャンピングカー走行中の注意点
キャンピングカーは一般車両と作りがまったく違うので、運転をする際は注意点をしっかり覚えておく必要があります。
注意点を意識することで、重篤な事故や危険を回避できます。
ブレーキの制動距離が長い
キャンピングカーは、普通の車両よりも車体の重量が重く、さらにアウトドア用品を積むことで重くなります。
車体が重いとブレーキの制動距離が長くなるので、乗用車感覚でブレーキをかけても想定以上に止まりません。
そのため、ブレーキは気持ち早めに、ゆっくりと踏み込んで余裕を持って止まれるようにしましょう。
また、高さのあるキャンピングカーの場合、ブレーキを強くかけると転倒する危険性もあるので、一般道路はもちろん高速道路でもスピードを出しすぎないように注意してください。
急ハンドルは絶対にしない
キャンピングカーでは、急ハンドルは厳禁です。
一般車両よりも、高さも重量もあるため、急ハンドルを切ってしまうと横転する可能性があります。
カーブを曲がるときには、たとえ普通の交差点でもしっかりとスピードを落として、ゆっくりとハンドルを切りましょう。
また、キャンピングカーは死角が多く、見えにくいところもあるので、カーブを曲がるときには車体の周りをくまなくミラーで確認してください。
バックをするときには安全確認を怠らない
キャンピングカーは、後ろが見えない仕様になっているタイプが多いので、バックモニターをしっかり確認してから動かすようにしましょう。
バックモニターがない場合は、たとえ面倒でも一度停止をして、すべてのミラーと目視で確認をしてからバックするのが基本です。
ミラーで確認できない場合は、車から降りて安全確認を徹底してください。
キャンピングカーは安全に走行することが重要
ゆったりと移動ができて、気軽にアウトドアを楽しめるのがキャンピングカーの魅力ですが、どこに行くにしても安全に走行することが重要です。
万が一事故などを起こしてしまったら、アウトドアを楽しむどころではなくなってしまいます。
キャンピングカーといっても、特に走行中の車内では安全のためにルールを遵守することが大切です。
ただしルールを遵守しても100%安全とは限らないので、もしもに備えて自動車保険の保証内容についても確認しましょう。
自動車保険についてお悩みの場合は、ぜひ当社にご相談ください。
コラム監修者 プロフィール
磯崎学(イソザキマナブ)
中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。
代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。
■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格