お役立ちコラム COLUMN
プーリーとは何?なぜ車に欠かせないのかを紹介
私たちが普段利用している自動車は、製造しているメーカーや車種によっても異なるものの、約4,000種類2〜3万個の部品から構成されています。
本記事では、数ある車の部品の中から「プーリー」について解説します。
車に欠かせないプーリーとは何?
長く車を所有していても「プーリー」という言葉をはじめて聞くという方も少なくないでしょう。
簡単に説明すると、プーリーとは動力伝達に関連する部品で、動力源から動力を伝達する際に機械に付いている滑車のことを指します。
各メーカーがJIS規格に準じたプーリーを製造・販売しています。
形状は円盤型をしていて、特に高速回転による動力伝達に優れています。
自動車以外にも発電機やコンプレッサーやベルトコンベアなど様々な機械に使用されることが多いです。
動力伝達を目的としているプーリーにはいろいろな種類がありますが、日本国内でもっとも使用されているのが「標準Vプーリー」です。
プーリーと合わせて使用されるベルトも、用途によって長さや強度や形状など最適なものが選ばれ、スリップを起こさず複雑な経路を通さなければいけないことから、柔軟性も重要となります。
規格に合っていないものを用いると、プーリーとベルト間でスリップが起こり、自動車であれば本来の回転数が得られなくなりエンジンがオーバーヒートを起こしたり、バッテリーが上がったりする可能性を高めてしまいます。
ベルトは必ずプーリーに合ったものを使用し、適正な張りを調整して動力を効率よく伝えなくてはいけません。
車におけるプーリーの役割とは
自動車のエンジンルームの中には、様々なプーリーが使用されています。
冷却ファンやオルタネーター、エアコンのコンプレッサー、パワーステアリングなどでもプーリーが使用されているため、メンテナンスの際にエンジンルームを覗いてみてください。
エンジンを動かすための大事な部品にタイミングベルトがありますが、そこには「タイミングプーリー」と呼ばれるプーリーが使われています。
タイミングベルトを駆動するためのタイミングプーリーには凹凸があり、同じピッチの凹凸をもつベルトを噛み込み動力の伝達を行います。
つまり、プーリーは自動車のエンジンを動かすための部品のひとつで、とても重要な役割を担っているのです。
プーリーの交換はプロに任せよう
自動車のエンジンを始動させる大切な部品であるタイミングベルトは、金属でできているものもありますが、一般的にはゴム製です。
車種によっても異なりますが、走行距離が10万キロ前後で交換しなくてはいけません。
消耗品であるタイミングベルトやプーリーの点検やメンテナンスを怠ると、突然ベルトが切れて走行不能となり、大事故を起こす恐れもあります。
また、車に負担をかけるような運転をしていると、消耗速度を高めてしまうため、ベルトに消耗の兆候が見られた場合は早めに対策しなくてはいけません。
タイミングベルトやプーリーの交換をDIYで行う方がおられますが、しっかりした知識と技術をもたない限りは、ディーラーや整備工場などに依頼しプロに任せることをおすすめします。
なぜなら、交換には繊細な調整が必要になるからです。
さらに、プーリーの交換にはプーリー抜きやプーリーホルダーなどの専門の特殊工具が必要になります。
DIYで調整を行ってエンジンに何かあった場合は自己責任となり、金銭的にも大きな損害を負うことになります。
その後のことも考え、無理はしないで迷わずプロに任せましょう。
プーリーの交換方法
プーリーの交換には、プロでも1時間程度を要します。
車種によってはエンジンがフロアの下部分にあることから、その場合はより多くの時間と手間がかかります。
プーリーを交換するときには、まずその周りに設置されているベルトを取り外さなくてはいけませんが、さらに作業に邪魔になる他の部品も外さなくてはいけません。
その後、ファンベルトやアジャスターを取り外し、最後にプーリーを外します。
新しいプーリーを設置したら、ヘキサゴンレンチで固定をし、調整をした後にベルトとその他の部品を取り付けて作業完了となります。
まとめ
プーリーは自動車以外にも、発電機やコンプレッサーなどいろいろな機械に使用されている円盤型の部品で、ベルトと合わせて利用されています。
す。
プーリーと密接に関係しているタイミングベルトは、劣化していくものなので、突然切れてしまう可能性もあります。
このような事態になると、突然エンジンが停止し、走行不能になったり大事故を起こしたりする危険も。
車のトラブルは突然やってきます。
どんな時も安心してカーライフを送れるように、自分に合った自動車保険に加入しておきましょう。
コラム監修者 プロフィール
磯崎学(イソザキマナブ)
中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。
代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。
■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格