お役立ちコラム COLUMN
不正アクセスの原因と対策を解説 不正アクセス疑い時の相談先も紹介
不正アクセスに関する対策をどうしたらいいかわからないと悩んでいる方は、この記事をぜひご覧ください。
今回の記事では、不正アクセスの原因や対策を紹介します。
読んでいただければ、不正アクセスに関する知識を身に付け、対策をしっかり行えるでしょう。
不正アクセスが起きてしまった時の対処法も解説するので、参考にしてください。
不正アクセス|対策前に原因を把握しよう
不正アクセスは、悪意のある攻撃者がコンピューターシステムやネットワークに侵入する行為です。
不正アクセスが起こる主な原因は以下の3つのため、よく確認しておきましょう。
原因 | 概要 |
脆弱性の悪用 | コンピューターシステムやネットワークには、さまざまな脆弱性が存在する
攻撃者は、これらの脆弱性を悪用してシステムに侵入し不正アクセスする |
パスワードの不正取得 | パスワードの不正取得やフィッシング詐欺などさまざまな手口で、ユーザーのパスワードを盗むものもいる
盗んだパスワードを使い不正アクセスするため、ハッキングと比較し問題なくアクセスされてしまう |
従業員・管理者の問題 | 内部システムの管理者や従業員が不正な目的でシステムにアクセスする可能性もゼロではないため注意 |
不正アクセスが起きるとホームページが改ざんされてしまいます。
また、内部データの漏えいや破壊、サービス停止などのリスクもあるため危険です。
不正アクセスに有効な5つの対策
不正アクセスへの対策5つを紹介します。
・脆弱性を修復する
・パスワードを定期的に変更する
・管理者や従業員にセキュリティ教育する
・ファイアウォールやウイルス対策ソフトを導入する
・不正アクセス検知システムを導入する
各対策を解説するので、ぜひご覧ください。
①脆弱性を修復する
不正アクセスを行う不審者は、OSやソフトウエアの脆弱性を突いてきます。
これに対応するためには、OSやソフトウエアを必ず最新の状態にしましょう。
これだけで防ぎきれない脆弱性もあるため、セキュリティをより万全にするためには脆弱性診断士の力をぜひ借りてください。
ほころびを発見し対処・予防の実施で、不正アクセスからOS・ソフトウエアを守れます。
②パスワードを定期的に変更する
IDパスワードを不正なプロセスで入手するハッカーには、定期的なパスワード更新で対処できます。
作成時のままになっているパスワードを変更すれば、不正アクセスの要因を潰せます。
再設定するパスワードは桁数を増やし、英数字や記号を加え複雑にしておきましょう。
そうすることで、セキュリティ効果の向上が期待できます。
ワンタイムパスワード・生体認証などを使った要素認証を入れておけば、安全度はさらに増すでしょう。
③管理者や従業員にセキュリティ教育をする
情報を漏えいさせないよう、従業員や管理者への教育も重要です。
しっかりとセキュリティ対策をしていても、使用する人間が無知では意味がありません。
アカウント情報を外部に漏らしてしまい、そこから不正アクセスされる危険を避ける必要があります。
そのために、定期的なセキュリティ講習会などを開き、従業員・管理者に危険意識を刷り込ませてください。
無意識な情報漏えいによる、セキュリティへの不正アクセスを避けられるでしょう。
④ウイルス対策ソフトを導入する
販売されているセキュリティソフトを導入したり、ファイアウォールを設置したりするのも効果的です。
セキュリティソフトウエアを導入すると、マルウェア感染や総合対策で端末を保護できます。
不正情報漏えいを狙うサイトへのアクセスも遮断可能です。
⑤検知システムを導入する
不正アクセスを阻止するには、ファイアウォールの設置も効果的です。
ファイアウォールは外部からの不正アクセスを遮断したり、侵入を検知したりできます。
不正侵入検知システムや不正侵入防止システムを統合した、UTMを使うほうが安全性は高まります。
これらのソフトウエアにはさまざまなものがあるので、自社に合った製品を選択し設置するとよいでしょう。
不正アクセスが発生したら?通報でその後の対策を
もし不正アクセスが発生したら、警察や専門の法人などに相談してください。
この際、不正アクセスが起きたかもしれない原因に応じ相談場所は使い分けるとよいでしょう。
コンピューターウイルスや不正アクセス | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 |
フィッシング | 一般社団法人 JPCERTコーディネーションセンター |
サイバー犯罪全般 | 警察庁・警視庁サイバー犯罪相談窓口 |
具体的な被害が出ている場合には、必ず警察署かサイバー犯罪相談窓口に届け出をしてください。
不正アクセス対策に関してよくある質問
不正アクセス対策に関するよくある質問に回答します。
同じように悩んでいる方の事例を参考にすると、ヒントが得られるはずです。
順に解説していくので、ご覧ください。
1.不正アクセスを疑うポイントは?
以下の症状がみられたら、まず不正アクセスを疑うべきです。
・パソコンの挙動に異常がある
・画面に身に覚えのない表示が現れ消せない
・不審なメールを自分が送っているとプロバイダから連絡があった
・ボットなどに紐付けしたあとからパソコンの挙動がおかしい
・銀行やクレジットカード会社を名乗る不審なメールがあった
・不審なサイトからメールでIDやパスワード変更依頼の連絡があった
上記のシグナルは危険性の高いものであるため、すぐ専門家へ相談しましょう。
2.SNSをきちんと管理しないと危険って本当?
以下のSNSに不正アクセスは起きやすため、運用する際には注意が必要です。
・LINE
・Twitter
・Facebook
・mixi
・GREE
・モバゲー
上記のSNSは、社用PCでの使用を避けましょう。
運用目的で使用する際には、十分なセキュリティ対策が済んでからにしてください。
3.対策は外部委託できる?
脆弱性診断士などの専門職に依頼をしたり、セキュリティ対策業者に依頼したりするのは可能です。
もし自社でのセキュリティ管理に不安があるなら、有限会社リスクマスターズにお問い合わせください。
有限会社 リスクマスターズへのお問い合わせはこちら
まとめ
不正アクセスは、さまざまな原因で起こります。
その原因を知り対処する方法を適切に選び、ご自身のソフトウエアやOSを確実に守りましょう。
被害が出てからでは手遅れなので、リスク管理は必ず行うようにしてください。
今回の記事が、不正アクセス対策の参考になれば幸いです。
コラム監修者 プロフィール
磯崎学(イソザキマナブ)
中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。
代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。
■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格