お役立ちコラム COLUMN
キャンピングカーの事故の原因とは?運転時の注意点や対策も解説!
「キャンピングカーの事故はなぜ起こりやすいのだろう」
「これからキャンピングカーを使用するので少し怖い」
このようなお悩みを抱えている方は本記事をご覧ください。
本記事ではキャンピングカーの事故の原因と、キャンピングカーの特徴から安全に運転する方法を解説します。
安全に走行したい方はぜひ最後までご覧ください。
キャンピングカーが事故を起こしやすい5つの原因とは?
キャンピングカーの事故はたびたびニュースになります。
普通車と比較すると、キャンピングカーは事故を起こしやすいです。
では、なぜキャンピングカーが事故を起こしやすいのでしょうか。
主な理由は以下の5つです。
1.車体の大きさが普通車に比べ大き過ぎる
2.タイヤ負担が大きい
3.強風により車体が煽られる
4.スピードの出しすぎで止まれない
5.無理な右左折
それぞれ詳しく解説していきます。
1.車体の大きさが普通車に比べ大き過ぎる
キャンピングカーは、普通車などと比較すると車体が非常に大きいのが特徴です。
また車体の大きさに加えて、荷物の重量や乗車人数も多いため、車体の総重量も重くなります。
車体が大きく重量が重くなると、車全体の重心が安定しづらくなります。
重心が安定しないと、バランスが取れなくなり横転事故につながりやすいのです。
さらに運転手も普通車の感覚で運転をすると、内輪差などを見誤って事故を起こす場合もあります。
2.タイヤ負担が大きい
キャンピングカーはタイヤの負担が大きく、走行中にタイヤがパンクしてしまう危険性もあります。
先述した通り、普通車よりも重量が重くタイヤにかかる空気圧が大きいためです。
キャンピングカーのタイヤにかかる空気圧は600kPa程で普通車の約3倍と言われています。
突然のパンクなどを防ぐためにもタイヤは定期的な点検が欠かせません。
3.強風により車体が煽られる
キャンピングカーは車高が非常に高く、長さもあるため横風から受ける影響が大きくなります。
高速道路などで突然横からの強風が襲ってくると、ハンドル操作が困難になり横転事故や対向車との衝突事故が起こりやすいです。
ほかにも、追い越し車線を走るバスなどに追い越される際にも風圧がかかります。
その場合にもハンドル操作が困難になることがあるので、追い越される際には追い越し車線から少し距離を取るなど対策をしましょう。
4.スピードの出しすぎで止まれない
キャンピングカーは重心が安定しにくいため、急ブレーキをかけた際は車体が大きく前方に傾いてしまい、なかなか止まれません。
急ブレーキを踏むと、中にある荷物や乗員が倒れる危険に加え、最悪の場合、横転してしまう可能性もあります。
スピードの出しすぎには注意しましょう。
キャンピングカーの制動距離を理解した運転が大切です。
5.無理な右左折
無理な右左折や急なハンドル操作で事故が起こる場合もあります。
キャンピングカーは急ハンドルを切ると、車体が左右にぶれてしまってハンドル操作が困難になります。
さらにキャンピングカーは長さがあるので小回りが利きません。
急に右左折をすると、内輪差で後輪が擦れてしまう場合もあります。
普通車よりもゆっくりとしたハンドルの操作を行うと、事故も減るでしょう。
キャンピングカーの特徴を押さえて事故を減らそう
キャンピングカーで事故を起こさないためには、キャンピングカーの特徴を深く理解する必要があります。
一番の特徴は、普通車に比べて車体が大きい点です。
先述した通り、横風の影響を受けやすかったり、内輪差が大きかったり、制動距離が長かったりと普通車よりも事故を起こしやすい要因は多くあります。
またキャンピングカーでさまざまな荷物を積んでいる場合、荷物が多いと車全体のバランスが崩れて安定性がなくなってしまいます。
このようなキャンピングカーの特徴を理解すると事故を減らす第一歩となるでしょう。
キャンピングカーで安全に運転するコツ!
ここではキャンピングカーの特徴をもとに、具体的にどのように運転すれば安全に走行できるかをご紹介します。
具体的な運転方法は以下の通りです。
1.スピードを出しすぎない
2.急ハンドルや急ブレーキを控える
それぞれ詳しく解説します。
1.スピードを出しすぎない
安全に運転するためには、スピードを出しすぎてはいけません。
キャンピングカーも速く走れますが、危険度が高まってしまいます。
キャンピングカーの特性から、急な対応が求められる場面が多くあります。
例えば、横からの強風や前の車の急ブレーキなどです。
このような場合にスピードを出していると、普通車よりも対応が遅れてしまいます。
特にキャンピングカーではあらゆる緊急事態を想定して、ゆっくり走行しなければなりません。
2.急ハンドルや急ブレーキを控える
急ハンドルや急ブレーキも、安全に走行するうえでは控えたほうがよいでしょう。
キャンピングカーは、制動距離が長かったり内輪差が大きかったりするので、急な操作は危険性が高くなります。
急な動作を行わないためには、車間距離を十分に開けるなどの対策があります。
しかし、緊急時にどうしても急ハンドルや急ブレーキを行わなければいけない場合もあるので、臨機応変に対応しましょう。
まとめ
本記事では、キャンピングカーが事故に遭いやすい原因と対策を解説しました。
キャンピングカーの特性を理解したうえで、安全な走行を心がけると事故は減るでしょう。
また、周囲にキャンピングカーが走行している場合は、急な動作を誘発しないように気にかけると事故を未然に防げます。
本記事がキャンピングカーの事故を防ぐ一助になれば幸いです。
コラム監修者 プロフィール
磯崎学(イソザキマナブ)
中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。
代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。
■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格