お役立ちコラム COLUMN
キャンピングカーのバッテリー充電システムをわかりやすく解説!
キャンピングカーのバッテリーは、エンジンをかけるバッテリーのほかにサブバッテリーがあります。
本記事では、メインバッテリー・サブバッテリーの仕組みや、それぞれの充電方法について簡単に説明していきます。
初めてキャンピングカーに乗る方や今後計画している方も、ぜひ本記事を読んで参考にしてください。
キャンピングカーにある2つのバッテリーを簡単解説!
キャンピングカーにはバッテリーが2種類あります。
乗用車と同様にエンジン始動用の「メインバッテリー」、車内の設備を動かすのに使う「サブバッテリー」の2つです。
メインバッテリーの役割は以下の通りです。
・エンジンの始動
・ライトの点灯
それに対しサブバッテリーは以下の役割を持ちます。
・エンジン停止中に車内で電化製品を動かす
メインバッテリーは瞬発的な電力を必要とするのに対し、サブバッテリーは少量の電力を長時間供給する目的で使用されます。
メインバッテリーがスプリンター系であるのに対し、サブバッテリーはフルマラソンランナーのような性質を持っているのです。
また、サブバッテリーから家電製品を使用する場合は、インバーターを使用して電圧を変えると使用できるようになります。
キャンピングカーでのシーン別充電システム2種類!
サブバッテリーがフルマラソンランナーの様に安定的に電力を供給するためには、どうしているのでしょうか?
主な充電システムについて以下に、まとめました。
走行時の充電
走行時は基本的にエンジンによる発電でメインバッテリー・サブバッテリー両方とも充電されます。
ですが、サブバッテリーは車体上部に設置してあるソーラー発電でも充電できるため、ソーラー発電での電力が大きい場合、ソーラー発電での充電に切り替わります。
停車時の充電
停車時の充電方法は以下の2種類あります。
・ソーラー発電
・外部電源による充電
走行時の充電でも使われるソーラー発電。
太陽のエネルギーを利用するため、エンジンがかかっていない停車時でも、太陽光のある日中であればしっかり充電されます。
外部電源については、100Vの電圧で専用ケーブルを使用して充電します。
オートキャンプ場や戸建ての家であれば外部電源を設置してある場所も多いでしょう。
特に最近では、RVパークなど一般の施設でも充電可能な場所が増えています。
また、オートチャージ機能もあり、外部充電中の過充電によるバッテリーの消耗を防いでくれます。
出発時に充電ケーブルを回収し忘れて事故になるケースも多々あるため、出発時などは必ず安全確認と共にケーブルの忘れがないか確認しましょう。
サブバッテリーで使える向き不向き家電製品まとめ
ここまで、バッテリーの仕組みやバッテリーの充電方法にて紹介してきました。
ここからは、キャンピングカー車内で使用する家電を消費電力の大小別に紹介します。
【長時間使用もOK】サブバッテリーで使えるオススメ家電製品
消費電力が小さい家電は主に以下となります。
・携帯電話の充電器
・テレビ
・冷蔵庫
しかし、消費電力が小さいとはいえ長時間同時に使う場合は全体の使用量が増えてしまいますので消耗は早くなります。様子を見ながら使用しましょう。
【使用時は要注意】充電必須の消費電力が大きい家電製品
消費電力が大きい家電は主に以下となります。
・電子レンジ
・炊飯器
・夜間の冷暖房
これらの家電を使用する場合、多くの電力を消費します。
短時間使用ならば電力は抑えられますが、長時間使用するとすぐに電力が枯渇してしまうでしょう。
ですから、家電を使用する場合は外部電源を接続して使用するか、ポータブル電源などで対応しましょう。
キャンピングカーのサブバッテリーが切れても車は動く
車内で電力を使い過ぎると、サブバッテリーの電力がなくなってしまいます。
そうなった場合、心配になるのは「エンジンがちゃんとかかかるのか?」という点でしょう。
こちらに関しては、メインバッテリーとサブバッテリーは独立したバッテリーですので問題ありません。
独立しているバッテリーであればサブが切れてもメインへの影響はありません。
バッテリー切れの心配がある方は、ライトなどの切り忘れの確認やメイン・サブバッテリーが並列でないのを確認して対応しましょう。
まとめ
本記事ではキャンピングカーに搭載してあるバッテリーの種類と、充電方法を中心にご紹介しました。
近年のアウトドア人気もあり、キャンピングカーもどんどん快適になってきており、関連設備なども充実しています。
キャンピングカーへの基本的な理解を深めて、快適なキャンピングカーでの旅を楽しんでもらえれば幸いです。
コラム監修者 プロフィール
磯崎学(イソザキマナブ)
中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。
代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。
■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格