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キャンピングカーの駐車場所はどこが最適?駐車時の注意点を紹介
キャンピングカー需要が高まっている中で、駐車するスペースを確保する必要があります。
また、キャンピングカーで出かけて車中泊したい場合も、どこに駐車すればよいのか悩みがちです。
この記事では、キャンピングカーの駐車場所について詳しく解説します。
日常生活においてキャンピングカー駐車する場所には注意が必要
キャンピングカーは、基本的には出かける際にしか使用しないため、普段どこに駐車するのかを決める必要があります。
以下の2箇所は、普段考えられる駐車場所の候補です。
● 契約駐車場
● 専用駐車場
駐車場所を決める際のポイントについて、詳しく解説します。
駐車場所は契約駐車場か専用駐車場
キャンピングカーは、基本的には自宅近くで駐車するのが理想です。
なぜ自宅近くに駐車したいかと言えば、以下のような理由があります。
● 使用したいときにすぐに使用できる
● 物置代わりとしても利用できる
● いたずらなどの被害に遭うリスクを低減できる
最適な選択肢となるのが、自宅の敷地内に駐車する方法です。
費用がかからず、自分の近くに置けるので物置代わりに利用できるのが利点です。加えていたずらなどの被害にも遭いにくいので便利です。
ただし、キャンピングカーはサイズが大きく、駐車スペースを確保するのが難しい場合があります。
そこで選択肢となるのが、契約駐車場を利用する方法です。
自宅近くに契約駐車場があれば、契約して駐車すれば利用したい場合にすぐに利用できるメリットがあります。
契約駐車場の場合、サイズ的に大きなキャンピングカーが駐車していると、ほかの自動車が停車しにくいために断られる場合があります。
その場合、選択肢となるのがモータープールなどの専用駐車場です。
専用駐車場を契約すれば、キャンピングカーを安心して駐車でき、車体のメンテナンスにも対応してもらえるサービスも提供されています。
ただし、専用駐車場の数は圧倒的に少なく、自宅近くにないと使用したい場合にすぐに利用できないデメリットがあります。
車庫証明の取得は必須となる
キャンピングカーの場合、普通車と同様に駐車場の確保だけでなく、車庫証明の取得も必須です。
車庫証明書とは、正式には「自動車保管場所証明書」と呼び、自動車の保管場所を証明する書類です。
自動車を購入して、自身の車としてナンバーを取得する際に必要となります。
これは、新車だけでなく中古車でも必要となる書類です。
車庫証明を申請するための条件として、自宅から駐車場までが直線距離で2km以内でなければなりません。
ただし、先に紹介した通りキャンピングカーの場合は必ずしも自宅周辺に駐車場が確保できる確証はありません。
そこで、キャンピングカーに限定して以下の条件を満たせば、2kmを超える場合でも車庫証明を得られます。
● 特種用途車両かつ車体の形状が「キャンピングカー」に該当する
● 全長5.7m又は全幅1.9mを越える
● 特種用途車両で車体の形状が「キャンピングトレーラー」または「ボートトレーラー」である
● 自動車の保有者からの委託を受けてキャンピングカーを含む自動車の保管管理を担当する管理業者である
条件に該当するかよく確認して、適用できる場合はより広範囲から最適な駐車場所を選定しましょう。
キャンピングカーで車中泊を行う際に積極的に利用したい駐車場所
キャンピングカーの醍醐味として、車中泊が行える点が挙げられます。
ただし、どこでも車中泊ができるわけではなく、法律などに準拠して楽しまなければなりません。
車中泊を行う際に、積極的に利用したい駐車場所として、以下があります。
● RVパーク
● オートキャンプ場
各場所が、なぜキャンピングカーの車中泊で利用したい場所であるのかについて、解説します。
使いやすい駐車場所①RVパーク
RVパークとは、日本RV協会がキャンピングカーなどを用いて、快適に車中泊が可能である場所を提供するために定めた基準を満たした場所です。
日本RV協会とは、キャンピングカーの普及促進を目的として設立されている、一般社団法人です。
主に、キャンピングカービルダーやディーラーなどで結成されている団体となります。
RVパークは、キャンピングカーで訪問して車中泊するために必要なものがすべて揃っており、車中泊に最適です。
代表的な設備や装置として、以下があります。
● 電源が確保されている
● トイレがある
● ゴミが処分できる
● テーブルを設置できるスペースが確保されている
さらに、入浴施設が近くにあるRVパークも多く、一晩過ごす場合にも最適なスポットです。
使いやすい駐車場所②オートキャンプ場
オートキャンプ場とは、自動車などで訪問して、そのままキャンプができるキャンプ場です。
車中泊が可能であり、キャンピングカーを駐車できる広大なスペースが確保されているオートキャンプ場も多いです。
オートキャンプ場の場合、駐車位置以外にも多くのスペースがあり、テーブルを広げてバーベキューなどを楽しめるメリットがあります。
基本的に、チェックインとチェックアウトの時間が決まっており、自由に出入りできないデメリットがあります。
また、料金が高めである点も懸念されますが、ほかでは見られないダンプステーションがあり便利です。
また、電源が用意されていたり、キャンプに必要なレンタル機器が利用できる場合があります。
キャンピングカーの駐車位置を決定する際の注意点
キャンピングカーの駐車位置を決める際には、注意すべきポイントがあります。
日常的に停車する場所では、盗難やいたずら対策を施さないと、大切なキャンピングカーに被害が及ぶ可能性があります。
セキュリティレベルの高い駐車場所を利用して、人気のない場所や明かりがなく暗い場所への駐車は避けてください。
また、サイズ的にサービスエリアや道の駅で駐車できる場合がありますが、場所によっては明確に駐車禁止としている場合もあるので、よく確認しましょう。
キャンピングカーを車中泊の場所として利用する際には、水場やトイレが近い場所に駐車してください。
特に、トイレが近くないととても不便であるため、トイレの有無はよく確認しましょう。
ほかにも、駐車場所でエアコンを使用しながら車中泊したい場合、エンジンをかけっぱなしとしなければなりません。
周囲への迷惑になるだけでなく、排気ガスが車内に侵入して一酸化炭素中毒になるリスクがある点も考慮してください。
まとめ
キャンピングカーを駐車する場所を決める際には、ルールを遵守するのが大前提です。
これは、車中泊で出かけた先だけでなく、自宅周辺に駐車する際も同様です。
この記事を読んでルールをしっかりと理解し、楽しくキャンピングカーライフを楽しみましょう。
コラム監修者 プロフィール
磯崎学(イソザキマナブ)
中央大学法学部にて政治学科を学ぶ。
大学卒業後、三井海上火災保険会社で保険営業の基礎を学ぶ。
その後、平成10年12月より独立し、現在、自社の代表を務める。
代理店として25年以上の実績があり、企業への保険提案を得意としている。
事故処理の経験も豊富。
■保有資格
損害保険大学課程コンサルティング資格、損害保険募集人一般資格(通称:損保一般)、生命保険専門資格